2010年08月03日
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水源地を結ぶ道

Written By: 川俣 晶連絡先

 桜上水Confidentialさんより、以下のようなメッセージを頂きました。

川俣さん

弁財天ー赤堤4-28-左内弁天ー早苗保育園とつながる道は、水源地を結ぶ道であり、この地域における古道中の古道であることは、ほぼ間違いないと思います。

早苗保育園あたりから、次の水源地はどこであるか?

川俣説の通り進めば、確かに、東保園内のひょうたん池、経堂小学校と

確かにかつての水源と思しき(我々の世代では水源地としての機能は既に終わっていたです)場所を通過しています。

川俣説をさらにたどると、恵泉学園脇を通過していきます

この場所は古来、多摩と荏原を分ける重要な境界にもかかわらず、

境外社一つ以外にさしたるランドマークもない、不思議なところです

しかし、その先の坂下に水源があった可能性は十分ありまして、

その場所は、今はファミールブランシェ経堂というマンションになっています

何故そこを記憶しているかというと

そこは小学校同級の山澤君の家であり、

今思えば、確かにかつての水源たりうる、湿地の面影を残した場所でありました

そこを南へ向かえば、経堂の村社である「天祖神社」

さらに、千歳船橋駅前「稲荷森稲荷神社」につながり、これらも、水源或いは、水源に近い場所にあったと推測できる立地にあります。

ご賢察に敬意を表し、ご案内もうしあげます。

 ありがとうございます。

 実は「水にまつわる土地をつないでいる」という発想は希薄でしたが、あらためて見ると次々と水にまつわる場所を経由していく径路です。

 あらためて地図に水色のピンを立ててみました。


より大きな地図で 古道だろうか? を表示

 それからもう1つ。ご指摘のファミールブランシェ経堂と天祖神社を見て、別の径路があり得ることに気づきました。第2案として赤線を追加しました。烏山川を斜めに渡ってしまう第1案よりも、直角に渡る第2案の方が合理的かもしれません。

 しかし第3案の緑のラインも捨てがたい。何しろ、稲荷森稲荷神社に一直線です。

感想 §

 歩いたことがある地域なので、そのものずばりの道を歩いていなくても何となく雰囲気が分かります。ファミールブランシェ経堂前は歩いた記憶もあります。そういう場所で新しい発見があるのは興味深いことです。

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